駐車場所に茶色や黒い液体の跡があるときは、エンジンをかけたまま原因を探したり、そのまま整備工場まで走ったりしないでください。色・におい・粘りのある液体は、オイルまたは冷却液が漏れている可能性があります。JAFはこの状態を点検が必要な状態として案内しています。
まず安全な場所でエンジンを止め、警告灯、煙や異臭、液体の位置を確認します。異常がなければオイル量も確認し、整備工場やロードサービスへ状況を伝えて移動方法を決めましょう。
エンジンオイル漏れが疑われたら、まずエンジンを止める

車の下の液体が無色透明で、エアコン使用後の排水と判断できる場合を除き、色・におい・粘りがある液体はオイルまたは冷却液の漏れの可能性があります。JAFは、こうした液体が漏れている場合は点検が必要な状態として救援要請を案内しています。JAFの液体漏れに関する案内を確認し、走行を続ける前に依頼先へ連絡してください。
確認は平らで安全な場所に停車してから行います。エンジン直後の排気系やエンジン周辺は高温です。車の下へ潜ったり、熱い部品に触れたりせず、地面の跡と上から見える範囲だけを記録します。
警告灯・異音・煙があるときは、自走せず救援を依頼する

油圧警告灯が点灯した、金属音など普段と違う音がする、煙や焦げたにおいがする場合は、エンジンを再始動せず救援を依頼します。油圧警告灯は、エンジン内部を潤滑するオイルの圧力低下を知らせる表示であり、オイル量そのものを表示するものではありません。車種ごとの取扱説明書に従う必要がありますが、トヨタの取扱説明書もこの区別を明示しています。油圧警告灯の説明(トヨタ取扱説明書)
油圧低下の原因はオイル量だけに限りません。警告灯が消えたからといって走行可否を自分で判断せず、停止した場所と点灯時の状況を伝えて、ロードサービスまたは整備工場の指示を受けます。
警告灯がない場合も、オイル量と液体の状態を記録する

警告灯がなくても、液体漏れが疑われるなら、エンジンを止めた状態でオイル量を確認します。レベルゲージがある車では、平らな場所でゲージを抜き、付着したオイルを拭き取って差し直し、再度抜いてHとLの規定範囲にあるかを見ます。JAFのマイカー点検資料も、この手順での確認を案内しています。JAFマイカー点検資料
規定範囲にあることだけで漏れを否定することはできません。量が基準内でも、漏れの場所や進行の速さは不明です。地面の跡の色・粘り・位置、オイル量、警告灯・異音・煙の有無、直近の整備を写真と一緒に記録します。
整備で確認する主な漏れ箇所は、カバー・オイルパン・プラグ周辺

漏れ元の特定や締付けは整備工場が行う作業です。国土交通省の点検基準では、潤滑装置について、シリンダーヘッドカバー、オイルパン、ドレーンプラグからのオイル漏れ、オイルクーラーホースの劣化・亀裂・損傷を目視などで点検することが示されています。国土交通省の点検整備手引
自分で漏れ元を断定する必要はありません。エンジン上部が湿っているか、車体下部のどの位置に跡があるか、オイル交換後から発生したかを伝えれば、点検の入口になります。
漏れ止め剤で走行を続ける判断はしない

漏れ止め剤を入れる前に、漏れの原因と車両の取扱説明書で指定されたオイル規格を確認する必要があります。漏れの場所や部品の状態が分からないまま添加剤を入れても、油圧警告灯、異音、煙が出ている状態の移動手段にはなりません。
すでに添加剤を使用した場合は、製品名、使用量、使用時期を整備工場へ伝えます。診断前に新たな製品を追加するより、現状のオイル量と液体の跡を記録して点検を受ける方が、必要な作業を判断しやすくなります。
整備工場へ伝える4点をそろえると、診断の入口が明確になる

| 伝えること | 具体例 |
|---|---|
| 液体の状態 | 色、粘り、におい、地面の跡の位置 |
| 警告・症状 | 油圧警告灯、異音、煙、焦げたにおいの有無 |
| オイル量 | レベルゲージのHとLのどの位置か。確認できない場合はその旨 |
| 発生までの経緯 | 気付いた日時、直近のオイル交換や整備、走行中に起きた変化 |
作業内容や費用は漏れ元と周辺部品の状態で変わります。電話だけで修理内容を決めず、点検結果と見積もりの内訳を確認してください。
再発を防ぐには、日常点検と指定時期の整備を続ける

漏れを修理した後は、作業内容と次に確認する時期を整備工場へ確認します。国土交通省は、エンジンオイルの量と汚れを点検し、使用状況に合わせてメーカー指定の交換時期をメンテナンスノートなどで確認するよう案内しています。国土交通省のエンジンオイル管理に関する注意
修理直後に地面の跡が残っていても、以前の汚れだけでは再発とは判断できません。清掃の有無、再確認の方法、オイル量の確認時期を作業先と決め、同じ条件で状態を見ます。
まとめ:オイル漏れは走行可否を決める前に、停止して連絡する

色・におい・粘りのある液体が漏れているときは、まずエンジンを止めて点検先へ連絡します。油圧警告灯、異音、煙、焦げたにおいがある場合は自走しません。警告灯がなくても、レベルゲージの位置と液体の跡を記録してから、整備工場またはロードサービスへ状況を伝えてください。




