意外と忘れやすいエンジンオイルの交換。年間で結構走っているのに、車検の時にしか交換しないという方は結構いらっしゃいます。結論は車種で分かれます。ガソリン車は15,000kmか1年のどちらか早いほう、軽自動車・ターボ車は5,000〜10,000kmか6ヶ月のどちらか早いほう、ディーゼル車は10,000kmか1年のどちらか早いほうが目安です(JAF・本田技研工業の公表値による)。
以前、エンジン焼き付きで入庫してきたお客様がいました。それまでユーザー車検で整備に全く出していないようなお客さんで5年ほどノンメンテナンスで乗られてきた方です。ドレンからオイルが全く抜けてこない状態になっており、確認してみると車を買ってから一度もオイル交換をしてこなかったということでした。結果としてそのお客さんは車両乗り換えとなりましたが、思わぬ出費だと憂いていたのが印象的です。さすがにまったく交換をしないということはないでしょうが、最も手軽なメンテナンスなのでぜひ定期的なオイル交換は実施していただきたいです。
エンジンオイルの交換時期は車種で違う|JAF公式の早見表

| 車種 | 通常走行 | シビアコンディション |
|---|---|---|
| ガソリン車 | 15,000kmまたは1年 | 7,500kmまたは6ヶ月 |
| 軽自動車 | 10,000kmまたは6ヶ月 | 5,000kmまたは3ヶ月 |
| ガソリンターボ車 | 10,000kmまたは6ヶ月 | 5,000kmまたは3ヶ月 |
| 軽ターボ車 | 5,000kmまたは6ヶ月 | 2,500kmまたは3ヶ月 |
| ディーゼル車 | 10,000kmまたは1年 | 5,000kmまたは6ヶ月 |
距離と期間はどちらか早いほうで判断します。これを少し超えたからといって、ただちにエンジンが壊れるわけではありません。早めに替えておくほどエンジン内部の汚れや摩耗は少なくて済み、クルマの寿命は延びます。余裕のある方は表の数値より短いスパンで替えてみてください。
シビアコンディションとは?該当したら交換時期は半分に
表の「シビアコンディション」は、走行の3割以上が次のいずれかに当てはまる場合の目安です(本田技研工業の基準)。未舗装路の走行が多い、走行距離が多い、山道や登坂・降坂路が多い、短距離走行の繰り返し、氷点下が続く環境での使用、アイドリングや低速走行が多い、トレーラーなどの牽引に使う。当てはまる項目が多いほど、通常より早めのペースを意識してください。
買い物や送り迎えなど、短距離・短時間で乗る場合には1年ごとであれば、オイル関連の問題は出ないかなと。
高速道路をよく走り、年間走行距離1万㎞を超す方などよく車に乗る方は、短期間でのオイル交換がおすすめです。エンジンに負荷がかかりまくりなので、安いオイルでもいいので定期的に変えてあげましょう。
ちなみにオイル交換をすれば車が絶対壊れないということはないので、そのあたりは誤解しないようにお願いします。
メーカー指定の交換時期は守るべき?
自動車の取扱説明書などに載っているのですが、メーカーが指定している交換時期も存在します。結論として、その交換サイクルを守るのが最も安心です。
本田技研工業の公式見解では、指定交換時期は使用条件によって10,000km・12ヶ月/15,000km・12ヶ月/ターボ車5,000km・6ヶ月の3パターンに分かれます(honda.co.jp)。トヨタ自動車も、指定時期はあくまで目安であり早めの交換は問題なく、乗らない車でもオイルは自然に劣化すると案内しています(toyota.jp)。入れたオイルによって劣化スピードも異なるため、安いオイルを入れた場合は短めのスパンを意識してください。
オイル交換をしなかった際のデメリット

冒頭で説明したように、オイルをまったく交換しなかった際のデメリットは結構あります。そのどれも、思わぬ出費につながるのでやはり定期的なオイル交換代5,000円くらいは定期的にかけてあげましょう。
エンジンからの異音
オイルが劣化したり、少なくなることでエンジン内の油膜が切れて、エンジンから異音が聞こえてくるケースがあります。「キンキン」だったり「シャーシャー」だったり車種や状況によっては違ってきます。
とはいえ、エンジンからの異音はオイル以外でも結構起こる現象なので異音=エンジンオイルとはならないでください。
エンジンの焼き付き
先述した焼き付きです。こちらもオイルが劣化することで油膜が切れたり、オイル不足によって起こります。順番としては異音⇒焼き付くという流れになるかと思います。
エンジンオイルにはエンジンを保護する役割もあるのでやはり大事に管理しておきたいところ。
オイル切れがどこまで進むと危険なのかは、エンジンオイルが空の状態で走行した場合のリスクで詳しく説明しています。
燃費悪化
散々出ていますが、こちらも油膜が切れることでエンジン内の摩擦抵抗が増えて燃費が悪化していきます。普段から燃費管理していないと気が付かないですね。
最悪、買い替え
最悪、修理費がエライ高額になったり、エンジン載せ替えとかになったら洒落になりません。だったら乗り換えましょうか。と判断するのがまだ健全。
エンジン載せ替えて乗り続けるか、クルマ買い替えるかを天秤にかける必要があります。どちらにせよ高額な出費は避けられません。
1年間オイル交換していない車はどうなる?
走行距離が少なくても、エンジンオイルは酸化や水分の混入で劣化していきます。トヨタ自動車も、乗らない車ほどオイルの管理に注意が必要だと案内しています(toyota.jp)。1年以上交換していない場合は、オイルの色と粘度、にじみや漏れの跡、レベルゲージの量を先に確認してください。乗り始めは急な加速を避け、水温計が安定してから普段どおりに走るようにしましょう。
逆に早く交換するのはダメか?

オイル交換しないデメリットが不安過ぎて、もうめっちゃ短いスパンで交換したい!と思う方もいなくもないのではないでしょうか。
3,000km毎など、目安より早いスパンで交換しても問題はありません。オイルにとっては早いほうがいいくらいです。
とはいえ、あまりに短いスパンで交換しても出費だけかさむので、やはり5,000km目安のほうが経済的なんじゃないかなと思います。
エンジンオイルの交換にかかる費用

エンジンオイルを変える方法は大きく分けて2つですね。
一番安く済むのは自分で交換することです。エンジンオイル代+廃油処理パック費用、工具などなど。工具に関しては一回買ってしまえばそれ以降は特に費用が掛からないのでエンジンオイル代と廃油パック程度でしょう。オイルにもよりますが、安いやつであれば、それで大体3,000円以内くらいでしょうか。
お店に頼む場合は、オイル代・工賃・廃油処理費がセットになります。オイルのグレードや量、エレメント同時交換の有無で変わりますが、乗用車の平均的な量(3L前後)なら5,000円前後が目安です。費用の内訳はエンジンオイル交換費用の相場で詳しく解説しています。
こう比較すると大した差も無いように思います。DIYが好きな方は全然自分でやってしまったほうがいいと思います。楽しめると思いますし。面倒な方はお店に入れましょう。
エンジンオイルの交換時期まとめ

エンジンオイルの交換時期は、車種と使用条件で変わります。表の数値を起点に、シビアコンディションに当てはまる場合は早めのペースへ切り替えてください。オイル自体の銘柄選びに迷ったら、整備士が車と乗り方から1本に絞るエンジンオイルの早見表も参考にしてください。




