意外と忘れやすいエンジンオイルの交換。年間で結構走っているのに、車検の時にしか交換しないという方は結構いらっしゃいます。結論から言うと、年間走行距離が多い方はしっかり5000㎞毎、長くて1万㎞ごとに交換をお勧めします。
以前、エンジン焼き付きで入庫してきたお客様がいました。それまでユーザー車検で整備に全く出していないようなお客さんで5年ほどノンメンテナンスで乗られてきた方です。ドレンからオイルが全く抜けてこない状態になっており、確認してみると車を買ってから一度もオイル交換をしてこなかったということでした。結果としてそのお客さんは車両乗り換えとなりましたが、思わぬ出費だと憂いていたのが印象的です。さすがにまったく交換をしないということはないでしょうが、最も手軽なメンテナンスなのでぜひ定期的なオイル交換は実施していただきたいです。
エンジンオイルは5,000㎞または1年を目安に
乗り方にもよりますが、5,000㎞または1年を目安に変えるようにしてください。
買い物や送り迎えなど、短距離・短時間で乗る場合には1年ごとであれば、オイル関連の問題は出ないかなと。
高速道路をよく走り、年間走行距離1万㎞を超す方などよく車に乗る方は、短期間でのオイル交換がおすすめです。エンジンに負荷がかかりまくりなので、安いオイルでもいいので定期的に変えてあげましょう。
ちなみにオイル交換をすれば車が絶対壊れないということはないので、そのあたりは誤解しないようにお願いします。
メーカー指定の交換時期は守るべき?
自動車の取扱説明書などに載っているのですが、メーカーが指定している交換時期も存在します。結論として、その交換サイクルを守るのが最も安心です。
冒頭の焼き付きといったオイルにまつわるトラブルを防ぐために、メーカー側も指定しているので基本的には忠実になったほうがトラブルは少なく済みます。また、入れたオイルによって劣化スピードも異なってくるので、安いオイルを入れた場合は短期間をより意識するようにしましょう。
オイル交換をしなかった際のデメリット
冒頭で説明したように、オイルをまったく交換しなかった際のデメリットは結構あります。そのどれも、思わぬ出費につながるのでやはり定期的なオイル交換代5,000円くらいは定期的にかけてあげましょう。
エンジンからの異音
オイルが劣化したり、少なくなることでエンジン内の油膜が切れて、エンジンから異音が聞こえてくるケースがあります。「キンキン」だったり「シャーシャー」だったり車種や状況によっては違ってきます。
とはいえ、エンジンからの異音はオイル以外でも結構起こる現象なので異音=エンジンオイルとはならないでください。
エンジンの焼き付き
先述した焼き付きです。こちらもオイルが劣化することで油膜が切れたり、オイル不足によって起こります。順番としては異音⇒焼き付くという流れになるかと思います。
エンジンオイルにはエンジンを保護する役割もあるのでやはり大事に管理しておきたいところ。
燃費悪化
散々出ていますが、こちらも油膜が切れることでエンジン内の摩擦抵抗が増えて燃費が悪化していきます。普段から燃費管理していないと気が付かないですね。
最悪、買い替え
最悪、修理費がエライ高額になったり、エンジン載せ替えとかになったら洒落になりません。だったら乗り換えましょうか。と判断するのがまだ健全。
エンジン載せ替えて乗り続けるか、クルマ買い替えるかを天秤にかける必要があります。どちらにせよ高額な出費は避けられません。
逆に早く交換するのはダメか?
オイル交換しないデメリットが不安過ぎて、もうめっちゃ短いスパンで交換したい!と思う方もいなくもないのではないでしょうか。
3000㎞ごとでも問題はありません。というか問題はありません。
とはいえ、あまりに短いスパンで交換しても出費だけかさむので、やはり5000キロ目安のほうが経済的なんじゃないかなと思います。
エンジンオイルの交換にかかる費用
エンジンオイルを変える方法は大きく分けて2つですね。
一番安く済むのは自分で交換することです。エンジンオイル代+廃油処理パック費用、工具などなど。工具に関しては一回買ってしまえばそれ以降は特に費用が掛からないのでエンジンオイル代と廃油パック程度でしょう。オイルにもよりますが、安いやつであれば、それで大体3,000円以内くらいでしょうか。
対していお店に頼む場合だと、少し難しいですが乗用車の平均オイル量である3Lであれば5,000円程度になるかな?
こう比較すると大した差も無いように思います。DIYが好きな方は全然自分でやってしまったほうがいいと思います。楽しめると思いますし。面倒な方はお店に入れましょう。
エンジンオイルの交換時期まとめ
エンジンオイルの交換時期について解説しました。