車検の流れは、誰が検査をするかで2つに分かれます。指定工場に頼めば工場の中で検査まで終わり、認証工場やユーザー車検では運輸支局などの検査場へ車を持ち込みます。手順も、当日そろえる書類も、支払う検査手数料もここで変わります。
この記事では、業者へ依頼する場合と自分で検査場へ持ち込む場合の手順を分けて並べ、当日までにそろえる書類と検査手数料を国土交通省の公表資料から整理します。
車検の流れは検査を誰がするかで2つに分かれる

同じ「車検に出す」でも、工場の中で検査まで完結する経路と、検査場へ車を運ぶ経路があります。まずどちらになるかを確かめると、以降の手順が決まります。
| 経路 | 検査をする場所 | 運輸支局へ出すもの |
|---|---|---|
| 指定工場(民間車検場)へ依頼 | 工場の中。自動車検査員が検査する | 保安基準適合証 |
| 認証工場へ依頼 | 運輸支局などの検査場 | 車両を持ち込んで受検 |
| ユーザー車検 | 運輸支局などの検査場 | 車両を持ち込んで受検 |
国土交通省の必要書類の案内でも、指定整備工場による指定整備の場合は自動車検査票と点検整備記録簿に代えて保安基準適合証を提出するとされています。
関連記事:車検には何日かかる?依頼先別の目安日数と早く終わらせるコツを解説
業者へ依頼する場合の流れは6ステップ

依頼先が指定整備工場か認証整備工場か、車両を検査場へ持ち込むかで、書類の準備、検査の場所、追加整備時の進め方が異なります。予約時に、検査をどこで受けるか、見積もりの範囲、追加整備が必要な場合の連絡方法を確認してください。
検査標章はフロントガラスの決められた位置に貼ります。貼る場所は令和5年に変更されているため、自分で貼り替える場合は位置を確認してください。
関連記事:車検シールの正しい貼り付け位置は?2023年変更後の普通車・軽自動車ルール
検査場へ持ち込む場合は予約と申請書が先に来る

自分で検査場へ持ち込む場合、国土交通省の継続検査(車検)の案内では手続きの流れが3段階で示されています。
| 順 | やること | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 必要書類を準備する | 車検証、自賠責保険証明書、点検整備記録簿など |
| 2 | 申請書を準備する | OCR申請書専用3号様式。同サイトでPDFを作成して印刷しておくと当日の申請がスムーズ |
| 3 | 最寄りの運輸支局等に提出する | 検査場で受検する場合は、自動車検査インターネット予約システムから事前に予約が必要 |
国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト「継続検査(車検)」の手続きの流れから
ユーザー車検では、国土交通省の案内に沿って検査場の予約と申請書類の準備を行います。不適合時の再受検や整備が必要になる場合があるため、予約方法と当日の手続きは受検する検査場へ確認してください。
関連記事:陸運局へ車検を持ち込む費用はいくら?ユーザー車検の内訳と流れを解説
当日までにそろえる書類

検査場で受検する場合の必要書類は、国土交通省が一覧で公表しています。指定整備工場へ依頼する場合は工場側でそろえる書類が変わるため、依頼先に確認してください。
| 書類 | 補足 |
|---|---|
| 申請書 | OCR申請書専用3号様式 |
| 自動車検査証 | 車検証 |
| 自動車検査票 | 運輸支局等の窓口で配布。指定整備の場合は保安基準適合証 |
| 点検整備記録簿 | 指定整備の場合は保安基準適合証 |
| 自動車損害賠償責任保険(共済)証明書 | 更新する車検証の有効期間を満足する証明書が必要 |
| 手数料納付書 | 自動車検査登録印紙を貼付。キャッシュレスの場合はその旨を記載 |
| 自動車重量税納付書 | キャッシュレス決済以外の場合は重量税印紙を貼付 |
| 納税証明書 | 原則不要。地方税のシステムで確認できない場合は従来どおり提示が必要 |
国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト「車検の有効期間を更新するために必要な書類」から
関連記事:車検で用意するもの一覧|必要書類・持ち物を整備士が解説
検査手数料は経路によって変わる

車検で必ずかかる法定費用のうち、検査手数料は金額が公表されています。国土交通省の登録・検査手数料一覧表(令和8年4月1日現在)から、継続検査の分を並べると次のとおりです。
| 申請の種別 | 自動車の種別 | 合計 |
|---|---|---|
| 持込検査 | 普通自動車 | 2,600円 |
| 持込検査 | 小型自動車 | 2,500円 |
| 保安基準適合証の提出 | 普通自動車 | 2,100円 |
| 保安基準適合証の提出 | 小型自動車 | 2,100円 |
| 保安基準適合証の提出(OSS申請) | 普通自動車・小型自動車 | 1,850円 |
国土交通省「登録・検査手数料一覧表」(令和8年4月1日現在)の継続検査から抜粋
手数料の内訳と金額は受検経路、車種、電子申請の有無などで異なります。国土交通省の最新の登録・検査手数料一覧表と、依頼先の見積書で対象の手続きを照合してください。
関連記事:車検の支払いにクレジットカードは使える?メリット・注意点と賢い選び方を解説
手数料に加えて自動車重量税、自賠責保険料、依頼先によっては車検基本料と整備費用がかかります。見積もりを比べるときは、法定費用、基本料、整備内容、追加作業時の連絡条件を分けて確認してください。
関連記事:車検費用の相場はいくら?内訳と安く抑えるコツを整備士が解説【2026年版】
車検の流れに関するよくある質問

まとめ。最初に決まるのは検査を誰がするか

車検の流れは、指定工場に頼んで工場内で検査まで終える経路と、検査場へ車を持ち込む経路に分かれます。持ち込みになる場合は、検査場の予約と申請書の準備が手順に加わります。
業者へ依頼する場合も、予約、見積もりの確認、必要書類の提出、追加整備が必要な場合の判断など、利用者が確認する事項があります。必要書類と連絡方法は依頼先・車両の状態で異なるため、予約時に確認してください。
継続検査の手数料は、受検経路と手続の条件で変わります。国土交通省の最新一覧表で対象の区分を確認してください。継続検査で残存有効期間を失わない受検期間は満了日の2か月前から満了日までですが、予約開始日や必要な整備期間は受検先ごとに確認して予定を決めます。




